Introduction

田村研究室の概要

 Web上の各種情報や、電子化された文章など、最近では人間が処理しきれないほどの情報が身近にあふれています。そういった絵、音声、動画などのマルチメディア情報の内で、内容を「理解」する、重要な事項を選択し、抽出する、または人間が理解しやすいように再構成するといった「知的な」処理へのコンピュータ応用が期待されています。

当研究室の最近の研究テーマは、文章の構造解析とその応用です。文章中には、関連する語がどのように分布しているか、著者の主張やその主張がどのような論理の展開に裏付けられているか、また、記述対象の出来事が時間的にどのように推移しているのかなど、さまざまな「意味」の側面がありますが、これらを「意味構造」と呼んでおります。目的に合わせて、文章の構造を解析しこれらの構造を抽出し、再構成して表示する、といったアプローチを取ります。

具体的には、新聞記事の事件記事を対象として、ある兇悪な事件がどのように推移していったかや、ある製造会社の売上高がどのように推移したか、あるいは、筋の通った主張がなされているかを評価して作文を採点することなどが研究テーマです。このように多様な文章解析技術について研究しています。

当研究室の別の研究テーマとして、音声情報処理技術についての研究があります。ここでは、発声された音声データと心理状態の間の関係を探ったり、喜怒哀楽の感情表現と文の発話の関係を研究しています。音声情報処理は、基本的には音声波形の解析、加工なのですが、アナログ的な情報を様々な観点で意味付けし、パラメータとして扱います。表現される(する)感情と文を構成する要素の間の関係、音声の物理的データを総合して扱います。

また、点字楽譜についての研究は、基本的には五線譜の楽譜と点字楽譜との間の相互翻訳を目的とします。主力は、まだまだボランティアによる人手の作業が中心ですが、点訳された楽譜が正しく翻訳されたかを検証するために点字楽譜を五線譜に変換する技術を含みます。ここでの解析技術は、基本的には記号処理ですので自然言語処理での解析手法が応用されています。さらに点字楽譜をデータベースに集約し、公開する技術についても研究しています。

田村研究室に配属されるには

大学院では、大学院環境情報学府情報メディア環境学専攻として当研究室を志望することが出来ます。
また、教育人間科学部マルチメディア文化課程から田村研のゼミ(3年次「演習I、II」、4年次「課題演習I、II」、「卒業研究」)を選択することで所属することが出来ます。「演習I」では、「プログラミング演習B」の課題を発展したような問題に取組み、「演習II」でより研究テーマに近い課題を扱います。

補足説明

実際にシステムとして実現する研究テーマが主で、そのために、C、VC++、Perl、Shell Scriptなど、研究テーマに応じて各種言語を扱います。